Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

中村 憲孝

韓国

自分の世界を広げるための貴重な経験

中村 憲孝さん

工学部 電気電子工学科
留学期間:2013年9月8日~9月14日
留学先:嶺南大学 短期文化研修プログラム

留学先大学について

嶺南大学校(Yeungnam University:ヨンナムだいがっこう)は大邱という都市にある大学で15のカレッジと66の学科があり学生の数は約27,000人で卒業生は合計で189,707人です。韓国の大学の中でも有数の広さの大学であり、大学内にはバスが通っていて、地下鉄の駅もあります。

また、キャンパス内には22階建ての中央図書館や民族資料館など多くの施設が大学内にあります。大学の外には、スーパーマーケットや飲食店、化粧品店など多くのお店があるためとても便利です。ただ、大学内は歩いて移動するため、この広いキャンパス内の移動は少し大変でした。学生寮から大学の外へは徒歩でだいたい15分くらいでした。

学習面について

今回のプログラムでは、USA(University Student Ambassador)という嶺南大学で留学生をサポートしてくれるボランティア団体があって、そのメンバーにキャンパスツアーということでキャンパス内の説明をしてもらいました。その後、大学内にある民俗資料館へ行き韓国の昔の生活の様子を知ることができました。そこには、田んぼあって昔の家や遊び道具等そこで、韓国の伝統衣装の"ハンボク"を着ることができました。これは、冬に着るものだそうで生地も厚くていいものでした。夏だったこともあり、着たときは暑かったです。また、USAメンバーからK-POPのダンスを教えてもらい、一緒にやりました。ちょっと難しかったのですがとても楽しかったです。


別の日には嶺南大学校で日本語を教えている上杉真由先生から韓国の文化と、韓国語の基本を教えてもらいました。日常で使えるフレーズやハングル文字について学んでいくうちに韓国語により興味を持てるようになりました。また、韓国の伝統音楽である"サムルノリ"を体験することもできました。

安東(アンドン)に行った時には、月映橋や安東焼酎の博物館、河回村という回りが川に囲まれている村へ行きました。そこでは伝統芸能である仮面を被った劇を見ることができ、実際に体験することもできました。また、慶州(キョンジュ)という韓国では日本でいう京都のような場所で世界遺産になっている場所もみることができました。さらには、POSCOという韓国ではSamsungと同じくらい有名な製鉄工場を見学することができました。製鉄ラインのうち鉄を冷やす工程を間近でみることができました。

また、今回日本語を勉強する現地の学生と接する機会がありました。彼らは1年生でしたが私たちと普通に会話ができるほど上手に話していました。日本語を学んでいる理由をきくと、ある学生は"日本と韓国の懸け橋になるため"と話していてとても感心しました。

生活について

宿泊は大学の中にある寮で、部屋は2人で1部屋を使用していました。部屋にはテレビとパソコンがあり有線のインターネットがありました。また、シャワーとトイレがありシャンプー等は備え付けでした。寮の辺りは蚊がたくさんいました。そのためか、虫よけスプレーも部屋にありました。同じ寮には他の韓国の学生もいました。

現地ではUSAメンバーのみんなにお世話になってスーパーや大邱の市街地などいろんなところに連れて行ってもらったり、飲みにいったりとても楽しく過ごせました。

食事に関しては、朝食は寮と同じ建物にある新羅愛というレストランでバイキング形式でした。朝ごはんにもキムチがあるのはさすが韓国だなと思いました。昼食は大学の中にある食堂で食べたり、大学を離れて研修に行った時には現地のお店で食べました。夕食は大学の近くのお店でとりました。韓国の料理は辛いということは知っていましたが、その通りで辛い料理は多かったです。韓国の人は辛くないと思っているものでも、日本人の自分達からしたら辛いものもあったので、その感覚はやっぱり違うなと思いました。でも、韓国料理はどれもおいしかったですし、辛さも慣れてくると大丈夫です。

また、韓国は日本に比べると物価が安いので、お金はあまりたくさん使うことはありませんでした。

留学で得たこと

今回の留学で韓国に対して興味をより持てるようになりました。また、韓国語も少し教えてもらったこともあり、自分でもやってみたいと思いました。あとは、韓国に行って初めて"文字が読めない感覚"を実感することができました。日本に住んでいる自分たちが外国人の人と接するときに、その人が日本語が読めない感覚は日本語だけに接している自分たちからは想像がつかないけれど、今回自分が全く知らない韓国語に接することで外国人のその感覚を少し感じることができたと思っています。

さらに、韓国と日本は色んな面で日本と似ているなと感じることができたことと、日本と違う部分を見ることができたことです

後輩へのアドバイス

短期留学は、海外へ興味のある人は参加することをお勧めします。短い時間の中で充実したプログラムで、自分達が観光では行くことができない場所に行けるためいい経験ができます。また、金銭的にもあまり負担にならないことも良いところです。長期の留学を考えている人でも、まずは短い期間でも行ってみることで海外の様子を知ることができるので将来の参考になると思います。少しでも興味があったらぜひ参加してみてください。